アスペと うつのピゴナン日記。

 アスペルガーの息子と うつ(躁鬱)の母の日常

親ほど難しい仕事はない

我が子が悩み苦しんでいる時
親はどうすればいいのだろう

どんな言葉をかけて
どうケアしてあげるべきか

我が家はあれでよかったのだろうか


今回は「いざとなれば両親が居る」という今までは意識的に避けてきた言葉まで掛けてしまった

少しでも不安を取り除いてあげたい一心から出た言葉だったが、これはマズかったような…

安心と甘えの境界線

息子がもしかしたらギリギリやっと保てていたバランスを 崩すキッカケになりはしないかと…



こんなとき
世の親御さんはどうするんだろう


本来ならただ見守るだけでいいのかもしれない

でも成人しているとはいえASDの息子に対して黙って見守るだけでいいとも思えない



良かったか間違いだったか、あれからずっと考えているが答えは出ない


親は難しい


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卒業。苦悩の春。(長文失礼)

毎度ご無沙汰、ピゴナンです。

私がブログを放置している間に
ボンが専門学校を卒業しました
出戻りの学生生活は本人がもう1年くらい居たかったというほど楽しく充実した日々だったようです。
中高とほとんど友達づき合いのなかったボンにとって、初めての学生らしい学生生活だったのかも。

自分の店を持ちたいと言っていたけれど
とにかくまずは修行のため就職を希望。
難航していた勤務先もやっと決まり、3月から約ひと月の試用期間を終えて4月からは社員採用。
夫婦でホッと胸をなで下ろしたところ、先日突然
「仕事のことで相談あるから今晩行ってもいい?」
と なんとも恐ろしい連絡が・・・。
この期に及んで いったいなに・・・?

そして翌日。
ボンはとても怖い顔でやってきた。
この顔 前にも一度見た事ある!と思ったら、会社を退職する話をしに来た時と同じ顔だわ
極限状態まで緊張している時の顔。

はじめは当たり障りない話をしていたボンが
「こんな事話していいのかどうかわからないけど…」と口ごもった後 涙をポロポロ落として

堪えていた物が堰を切ったように溢れ出す

身バレも考えてここでは詳細は控えるけれど
試用期間終了目前の面談で、4月からは当初の予定とは違う部門での採用を打診された。
ミスが多いという自覚はあるし、場の雰囲気に馴染めていない、何となく浮いている存在とも思うので、雇用者側の判断には全く異議はないが、自分が希望していた業務ではない。
職場はイイ人たちばかりで、自分がミスをするとさりげなくフォローしてくれて、申し訳なくて謝ると明るく励ましてくれるが、たまらなくツライ。
もうここで辞めるべきなのか。



泣きながら自分の不器用さと情けなさ、職場でミスをフォローしてくれる周囲への有難さと申し訳なさ、それに伴う就職の不安について吐露するボン。
どうして自分はこんなにも人と違うのか。
自分の欠点ならいくらでも挙げられるのに長所は1つもない。
出来損ないだと むせび泣く息子

会社を辞めてまで専門学校に入ったけど自分はこの業界に向かないのかもしれない。
会社を辞めたのがそもそも間違いだったんじゃないのか。
退職せず前の会社にいた方が良かったのではないか。
この先自分はどうなってしまうのか。
自分で選んで進んだ道だし 親に心配かけたくないから今まで決して口に出さなかったけど そんな不安をずっと抱えていた。
会社を辞めて以来ずっとそんな不安に押し潰されそうだった、と。


本人が気づいているかどうかはわからないが、ASD特有の避けては通れない問題だろう。


ダンナも私も衝撃を受けた。
あんなボンは初めてだった。
感情の爆発とはまた違う、心の慟哭。

不安は当然あるだろうと思っていたけど、まさかこれほどだったとは。私達は気付いてあげられなかった。

初めて本心を吐露する息子の姿に私は思わず「よく頑張った!頑張ってる!」と抱きしめた。
触覚過敏で触られる事を嫌がるため、幼児期以降は抱きしめるどころか触れる事さえなかったのだけど、この時ばかりは後先考えずつい抱きしめてしまった。
ボンは一瞬フリーズした様だったけど、振り解く様子は見せず、私が離れるまでただ嗚咽していた。



ボンが落ち着くのを待って ダンナが言った。


不安 → 新しい道を進むのに不安は当然。物事を慎重に考えている証拠。ただし、闇雲に不安がっていても仕方がない。とにかく行動してみるのも大切。



職場の人に申し訳ない → 助けてもらった分いつか誰かを助けてあげればいい。自分を卑下する暇に仕事に慣れる努力を。



自分の希望しない業務 → どんなことも勉強、経験に無駄はない。いずれ何かの形で自分の武器になる可能性も高い。技術を教えてもらって給料までもらえるなんて有難いことだと認識すべし。





そしてダンナは、親に心配かけたくないという事に触れ
いくつになっても子供は子供。ずっと心配するのは当たり前。心配させまいと無理に元気そうに振舞われる方がよっぽど心配。
こうして打ち明けてくれた方が安心だし一緒に考える事もできるから、これからもいつでも今日みたいに話しに来てくれよ、と。





私はボンに謝った。

会社を辞めた事をあの子は後悔しているというより恥じている。
「正社員」でなきゃ、という価値観を子供達に植え付けてしまったのは私。
転職=我慢が足りない、という価値観を植え付けてしまったのも私。
今回 業務違いの契約に自分を追い詰めるほど悩むのも、これ以上転職は出来ないという思いがあるからだろう。


学校を卒業したら新卒で就職して定年まで勤めあげて…な時代に育った私の価値観は今の世の中じゃ無用の長物
昭和女の私でさえそう考えを改めるのに、悲しいかなASDのボンは昭和の呪縛に足を取られてもがき苦しんでいたなんて

ごめんね。ごめんね。
ちゃんと訂正しなくちゃいけなかったね。
私のせいで苦しい思いをさせてほんとうに申し訳ない。


謝った。どこまで伝わったかはわからないけど




絶対に嫌という事ならしなくていい。

専門学校に行ったからといって必ずその道に進まなければいけないわけじゃない。

でもまぁ、可能性があるなら、やってみたら?と会社が言ってくれるなら、人生経験だと思ってやってみるのも手ではないか。

無理だと思えばその時辞めればいいだけのこと。

幸いボンは独身で、養う家族がいるわけじゃない。

真面目に働く気さえあれば、自分が食べていくくらいなんとかなる。

いざとなれば、ボンにはまだ両親もいる。

力抜いていけ、と。







心の内を吐き出して、ひとしきり泣いたからか

帰るとき泣き腫らした目で
「ありがとう。すっきりした」 と笑った息子。


本人にも伝えたが、
この5,6年で環境も急変したし
急激に大人になったと思う。




あの子は本当によく頑張ってる




今後も難しい選択に迫られたり 辛いこともあるだろうけど

がんばれ





ボンの近況

「近いうちに彼の近況も書きたいと思っています」
と書いておきながら あっという間にひと月が・・・
毎度おなじみ 書く書く詐欺のピゴナンです。


今日はボンの近況について。

ボンは4月から専門学校に通い始めました。
ざっくり言うと製菓の専門学校ということですが
自分で店を持つための経営面についても学べるらしく
まさに希望通りの学校を見つけたようです。

彼の苦手な座学はほとんどなく、実習中心。
最近は色々なパンを作っていて、実習で作った分は持ち帰るので、冷蔵庫はパンだらけで毎朝毎晩パンばかり食べていると言っていました。

そうそう
一人暮らしは継続中です。
なので冷蔵庫がパン天国のおかげで食費が助かるとのこと (^^)

学校がどこにあるのか、なんという名前の学校なのか
実は親である私達はよく知りません。

・・・いや、ダンナは覚えてるかもしれない。一度くらいは聞いたはずだから。

でも残念ながら私はニワトリ並みの記憶力しか持ち合わせてないので (^^;

ついでに学費がいくらなのかも知りません。
ボンが働いていた時に貯めた自分の貯金から払ったので

とは言え、実は入学費・学費については わたしたち夫婦の間で ちょっとした話し合いがありました。

長女のジョーが大学に進学した際には学費は私達が援助したけど、ボンは高卒で就職したので大学に行かなかった分経済的負担が軽かったわけだし・・・
だから専門学校の学費は出してあげるべきではないか、というのが私の主張。
それに、就職してから我が家に居た2年間、毎月家賃として入れてもらっていたお金はチリツモでそこそこの額になっていて、それは手をつけずにそっくりそのまま保管してあるからアレを渡すのもいいだろう。

当然賛成してくれると思いきや、
「それは違うんじゃないか」 と ダンナ。

なに?なんで?

以下がダンナの主張。

そもそもボンは親に学費の工面を頼んでいない。
本人が自分で働いた金で勉強するつもりなんだから余計な手出しは無用。
出してやれる金があるなら大事にとっておいて
もしも将来、本人が店でも持つことになって本当に入用になったらその時渡せばいい。
渡すのは今じゃない。


・・・・。
もうね。そのとおりだなって思った。
男親の考え方は凄いなって。 
ちょっとカッコイイとかって思ってしまったほど(笑)

私はホントに考えが足りない。浅はか。

・・・とまぁ ボンが知らない水面下でそんなこんなもありまして。


あ。話しがそれました。 ボンの近況に戻ります (^^;


本人も心配していた交友関係は意外にも順調で
授業のある日はランチを食べに出たり、休日は一緒に遊びに行ったりする友達も出来たようです。あら不思議。

生活費は学校斡旋の関連業種のバイトで賄い
足りない分は貯金を取り崩しながら。

入学してからまだ1回しか会ってないのであまり詳しいことはわからないけど、現状はそんなところですかね


それと、本人はやっぱり
会社を退職した事に対する罪悪感みたいな物をどうしても拭えないみたい。
自分の事を「ふらふらしてる」って自虐気味。
自らを社会の半端者扱い。
だから会社辞めた事を上回るそれなりの成果に到達するまで身内にはあまり会いたくないと言って 親戚の集まりには顔を出さなくなった。

ルールを逸脱できない ASの特性だろうから仕方ないのかな

親の贔屓目だけど、自分で稼いだお金で自分の夢のために進んでる事は偉いとさえ思うんだけどな。
ま、本人がそう思えないんじゃしょうがない。

ただ、不安はあっても後悔はしていない様子。
遅咲きの彼にとっては全てが新鮮で全てが人生の糧になる。

学校生活も楽しいみたいだし。

何よりそれが一番大事。
とにかく、本人が楽しく進んでいればそれでいい。
それに尽きます (^^)






集中力が続かないので何日かに分けて書き上げた文章です。
文末表現が繋がりによって不自然になっているかもしれませんが、3歩歩くと忘れる脳みそなので通しで読み返す事が難しいためご容赦ください
読み返すのに歩く必要はないだろ、というツッコミもご容赦ください (^^;



それではまた。